こんにちは、受付の松本でございます。
本日は以前の特定認定再生医療等委員会での質疑応答の続き
最後の項目、
『④培養に必要な血液量の確保についてどうしているのか?』
と血液を研究されている先生よりご質問があった内容についてです。
質問内容をもう少し詳しく・・・
骨髄幹細胞を培養していく際に、培養の栄養分となるのが「血清」
血液は大きく分けると血球・血しょうの成分からできています。
血清は血しょうの中から血液凝固に関わるたんぱく質(フィブリノゲンなど)を除いたものを指します。
『その血清の量がなかなか必要になり、取れない時は大変ではないか?
十分な量は確保できていたのか?』
と言った質問でした。
その解答は、今回治療を行った中で血清量が足りなくて困る患者様はいらっしゃいませんでした。
ほとんどの方が血液を採取できている。
しかし、今後は何らかの理由で血液の量が足りない患者様がでてくる可能性もあります。
そのような状況に対応ができるように、
少量の血清量で済む方法(血液の採取量を減らせる方法)や
また別の培養方法を引き続き、提携先の関西医科大学の方々と共同研究を進めていきたいと
思っております。
(全ての質問内容や解答に関する委員会実施報告は、後日院長より更新されますのでそちらをご覧ください。)
委員の皆様にはお忙しい中参加していただき、
実際にお顔を拝見しながらの議論はとても有意義な時間となりました。
私の生活ではなかなかお目にかかれないような有識者の方々でしたが
お話ししやすく、オンラインで委員会を行う利点もありますが、やはり対面でお話しするのは良いものですね。
次回は秋に神経変性疾患再生医療及び脊髄損傷再生医療の委員会を開催予定です。