スタッフブログ

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  • 2026.07.09

脳卒中リハビリ②回復期とは?リハビリの黄金期を最大限に活かすポイント

脳卒中リハビリシリーズ(全3回)

  • ① 急性期:命を守り、寝たきりを防ぐ時期
  • ② 回復期:集中的なリハビリで機能回復を目指す時期
  • ③ 生活期(維持期):退院後の生活を維持し、自分らしい生活を続ける時期

※この記事では ②回復期 について解説します。

前回は、脳卒中を発症した直後の「急性期」についてご紹介しました。

急性期では、命を守る治療と並行して、寝たきりを防ぐためのリハビリを早期から開始することが重要でした。

病状が安定すると、次はいよいよ本格的なリハビリを行う「回復期」に入ります。

この時期は、脳がダメージから回復しやすく、新しい動きを学習しやすいことから、「リハビリの黄金期」と呼ばれています。

今回は、回復期の目的や実際のリハビリ内容について分かりやすくご紹介します。

回復期とは?

回復期とは、急性期を終えて病状が安定した後、おおよそ発症から1〜6か月の時期を指します。

多くの場合は、回復期リハビリテーション病棟へ転院し、自宅や地域での生活を見据えた集中的なリハビリを行います。

期間の目安発症後約1~6か月
主な場所回復期リハビリテーション病棟
リハビリの目的身体機能の回復・日常生活動作(ADL)の改善
自宅復帰

なぜ「リハビリの黄金期」と呼ばれるの?

回復期は、「リハビリの黄金期」と呼ばれる、とても大切な時期です。

その理由は、脳には「可塑性(かそせい)」という、損傷を受けた機能を別の神経回路で補おうとする性質があるためです。

もちろん、傷ついた脳細胞そのものが元に戻るわけではありません。しかし、繰り返し身体を動かしたり、生活動作を練習したりすることで、残っている脳の神経回路が新たなネットワークを作り、失われた機能を補おうとします。

そのため、この時期は「正しい動きを繰り返し練習すること」がとても重要になります。

また、回復期リハビリテーション病棟では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職が連携し、一人ひとりの状態や目標に合わせたリハビリを行います。

さらに、1日最大3時間(土日・祝日を含む)の集中的なリハビリを受けられることも大きな特徴です。

大切なのは、ただ長時間リハビリを行うことではありません。

「質の高いリハビリを繰り返し行い、その動きを日常生活の中でも使うこと」が、脳の可塑性を最大限に引き出し、機能回復につながると考えられています。

もちろん回復には個人差がありますが、この時期の積み重ねが、その後の生活のしやすさを大きく左右します。回復期は、脳が新しい神経回路を作りやすい時期と考えられています。

そのため、繰り返し練習することで、歩く・立つ・手を使うといった動作の改善が期待できます。

もちろん回復には個人差がありますが、この時期に適切なリハビリを積み重ねることが、その後の生活に大きく影響します。

だからこそ、「できること」を少しずつ増やしていくための集中的なリハビリが行われます。

回復期にはどんなリハビリをするの?

回復期では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、多職種が連携しながらリハビリを進めます。

例えば、

  • 歩行や階段昇降の練習
  • 起き上がりや立ち上がりなど基本動作の練習
  • 食事・更衣・トイレ・入浴など日常生活動作(ADL)の練習
  • 麻痺した手足の機能改善
  • 言葉や飲み込みのリハビリ
  • ご家族への介助方法の指導や退院支援

など、一人ひとりの目標に合わせたリハビリが行われます。

入院期間はどれくらい?

回復期リハビリテーション病棟の入院期間は、病気の種類や症状によって異なります。

脳卒中の場合は、国の制度により最大150〜180日程度と定められています。

限られた期間だからこそ、「退院後にどのような生活を送りたいか」という目標を共有しながら、効率よくリハビリを進めることが大切です。

まとめ

回復期は、脳卒中リハビリの中でも最も集中的に機能回復を目指す重要な時期です。

歩くことや食事、着替えなど、「自分でできること」を一つずつ増やしていくことで、自宅や地域での生活へつなげていきます。

一方で、退院したからといってリハビリが終わるわけではありません。

獲得した機能を維持し、さらに生活の質を高めていくためには、退院後も継続したリハビリが大切です。

次回は、退院後の「生活期(維持期)」についてご紹介します。

  • 退院後はどのようなリハビリを受けられるのか
  • 自主トレーニングがなぜ重要なのか
  • 地域で自分らしい生活を続けるためのポイント

などを、患者さんやご家族にも分かりやすく解説します。

ブログ著者

  • 認定理学療法士認定証

脳卒中リハビリテーションセンター

山本 義隆

理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳卒中リハビリテーションセンターの山本です。
「もっと動けるようになりたい」「出来るようになりたい」そんなお困りや不安を感じられている方の手助けができるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリテーションを行っております。
患者さま一人ひとりに合わせた最適なリハビリを提供し、「やってよかった」と感じていただけるよう取り組んでまいります。リハビリテーションをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

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