スタッフブログ
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- 2026.07.27
脳卒中リハビリは週何回すればいい?理学療法士が考える「最適な頻度」とは
「先生、リハビリって週に何回くらい受ければいいんですか?」
この質問は、私が脳卒中リハビリに携わる中で、何度となくいただいてきたご相談です。
退院されて生活が始まると、保険リハビリの回数が減り、「このままで本当に良くなるのだろうか」と不安を感じる方は少なくありません。自費リハビリを検討されている方や、ご家族から「もっと通った方が良いのでしょうか?」と相談を受けることも多くあります。
そのたびに私は、こうお答えしています。
「週〇回という正解はありません。でも、あなたにとって”適切な頻度”はあります。」
実は、回復される方には一つの共通点があります。
それは、「たくさん通っている人」ではありません。
自分の身体の状態を理解し、リハビリで学んだことを日常生活の中で継続できている人です。
その理由をお話しします。
「週5回」と「週1回」、どちらが良くなると思いますか?
多くの方は、
「週5回の方が良くなる」
と答えられるでしょう。
もちろん、十分な練習量を確保することはとても大切です。
しかし、私は臨床の中でこんな場面を何度も経験してきました。
週5回リハビリを受けていても、自宅ではほとんど身体を動かさない方。
一方で、週1回しか来院できなくても、理学療法士から提案された自主練習を毎日20分続け、自宅や外出先でも意識して身体を使っていた方。
数か月後、大きな変化がみられたのは、後者であることが少なくありませんでした。
だから私は、
「リハビリは病院で受ける時間だけで完結するものではなく、生活の中で実践し、身につけていくもの」
だと考えています。
ガイドラインでも「十分な運動量」と「反復練習」が勧められています
日本の『脳卒中治療ガイドライン』でも、運動量を十分に確保し、目的を持った反復練習を行うことが、機能改善につながる重要な要素として推奨されています。
ここで勘違いしてはいけないのは、
「運動量=病院へ通う回数」ではない
ということです。
例えば、30分のリハビリを週2回受けたとしても、1週間168時間のうち、リハビリの時間はわずか1時間です。
残りの167時間をどのように過ごすか。
実は、この時間の積み重ねが、身体の変化を大きく左右します。
だからこそ、リハビリの時間だけでなく、自宅での自主練習や日常生活で身体を使う工夫も、回復には欠かせません。
例えば、立ち上がる、食事をする、洗濯物を干す、買い物に出かけるなど、日常生活の一つひとつがリハビリの場になります。
もちろん、最初からうまくできるとは限りません。しかし、「できた」「難しかった」という経験を繰り返すことが、脳にとって大切な学習になります。成功も失敗も次の動作につながる貴重な経験であり、その積み重ねが「できること」を少しずつ増やしていくのです。
まとめ
リハビリで大切なのは、「週何回通うか」ではありません。
“今のあなたに必要なリハビリを、生活の中で継続できる形にすること”です。
そのためには、まず現在の身体の状態を正しく評価し、「何が課題なのか」「どのくらいの頻度が適切なのか」を知ることが重要です。
「自分にはどのくらいの頻度が合っているのだろう?」
「今のリハビリを続けていて良いのだろうか?」
そのような疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、お一人おひとりの身体の状態や生活環境、目標を丁寧に評価し、その方にとって無理なく継続できるリハビリプランをご提案しています。
このブログについて
このブログでは、理学療法士の視点から、脳卒中リハビリに関する疑問や不安を、できるだけ分かりやすくお伝えしています。
「保険リハビリが終わったらどうすればいい?」
「自主練習は何をすればいい?」
「装具はいつまで必要?」
など、取り上げてほしいテーマやご質問がありましたら、ぜひお気軽にお寄せください。
いただいたご意見やご質問は、今後のブログテーマの参考にさせていただきます。
※個別の病状や治療方針に関するご相談につきましては、メールではお答えできません。診察・リハビリの際にお気軽にご相談ください。
ブログ著者

認定理学療法士認定証
脳卒中リハビリテーションセンター
山本 義隆
理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳卒中リハビリテーションセンターの山本です。
「もっと動けるようになりたい」「出来るようになりたい」そんなお困りや不安を感じられている方の手助けができるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリテーションを行っております。
患者さま一人ひとりに合わせた最適なリハビリを提供し、「やってよかった」と感じていただけるよう取り組んでまいります。リハビリテーションをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
