スタッフブログ
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- 2026.03.03
【臨床編】体幹をどう見るか ― 評価と介入の視点 ―
体幹は、
- 構造(骨関節系)
- 筋
- 神経制御
この3つの相互作用によって成り立っています。
では臨床では、何を見ればよいのでしょうか。
①「崩れ方」を見る
まず見るべきは、
体幹が崩れる“瞬間”です。
・どの方向に崩れるのか
・四肢運動の前か、後か
・修正できるか、できないか
ここには必ずヒントがあります。
例えば、
四肢運動と同時に崩れるなら
予測的制御(APA)の問題が疑われます。
ゆっくり崩れていくなら
持続収縮や筋持久性の問題かもしれません。
崩れ方は、システムの破綻様式を示しています。
②「固定」か「制御」かを見極める
体幹が硬い=安定している
とは限りません。
強く固めているだけの場合、
・呼吸が浅い
・回旋が乏しい
・動作がぎこちない
といった特徴が出ます。
それは“制御”ではなく“固定”です。
本当に必要なのは、
必要なときに入り
不要なときに抜ける
柔軟な安定です。
③「どのシステムの相互作用が崩れているか」を考える
評価の本質はここです。
骨格アライメントの問題なのか。
筋活動のタイミングなのか。
感覚入力の質なのか。
単純に
「体幹が弱いですね」
で終わらせないこと。
体幹の不安定性は、
結果であって原因ではありません。
介入の視点
介入では、
・アライメントを整える
・深層筋の促通
・予測的活動を引き出す課題設定
・感覚入力の再構築
といった多角的アプローチが必要になります。
重要なのは、
“体幹だけを鍛えない”こと。
体幹は常に、
四肢と環境との関係の中で働いています。
運動連鎖の中で再学習させることが、
真の体幹再構築につながります。
まとめ
「脳卒中になると体幹が弱くなる」
そう言われることがあります。
しかし実際は、
弱いのではなく、
統合が乱れている。
体幹は、
構造・筋・神経の統合システムです。
だからこそ臨床では、
どこが悪いかではなく、
どの相互作用が崩れているかを見る。
それが、体幹評価の本質だと私は考えています。
ブログ著者

認定理学療法士認定証
脳卒中リハビリテーションセンター
山本 義隆
理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳卒中リハビリテーションセンターの山本です。
「もっと動けるようになりたい」「出来るようになりたい」そんなお困りや不安を感じられている方の手助けができるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリテーションを行っております。
患者さま一人ひとりに合わせた最適なリハビリを提供し、「やってよかった」と感じていただけるよう取り組んでまいります。リハビリテーションをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
