スタッフブログ

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  • 2026.02.28

【神経系】体幹は“どのように”制御されているのか?

体幹は不安定な構造であり、
その安定は筋によって作られる。

しかし――

筋は、自分の意思で勝手に働くわけではありません。

そこには必ず、
神経系による制御があります。


体幹制御の本質は「予測」にある

体幹制御で重要なのは、
反応ではなく“予測”です。

私たちが手を挙げるとき、
体幹は揺れてから修正しているわけではありません。

四肢運動に先行して、
体幹筋は活動を開始します。

これを
予測的姿勢調節(Anticipatory Postural Adjustment:APA)
と呼びます。

つまり体幹は、

「動いてから安定させる」のではなく
「動く前に安定させている」のです。


脳卒中後に起こる変化

脳卒中後には、この予測的制御が乱れます。

・活動開始の遅延
・筋出力の過小/過大
・左右差の拡大
・選択的活動の低下

その結果、

四肢が先に動き
体幹が遅れて反応する

という現象が起こります。

これが、

「手足を動かすと姿勢が崩れる」

という臨床場面の正体です。


感覚入力の問題

さらに重要なのは、
神経系は“出力”だけではないということです。

体幹制御には、

・固有受容感覚
・前庭情報
・視覚情報

が統合されます。

脊柱や骨盤の位置情報が正確に入力されなければ、
適切な運動出力は生まれません。

つまり体幹制御とは、

入力 → 統合 → 出力

の連続的なプロセスなのです。


体幹は「統合の問題」である

ここまで整理すると見えてきます。

体幹の不安定性とは、

・骨構造の問題だけでもない
・筋力の問題だけでもない
・神経の問題だけでもない

それぞれの相互作用の問題です。

体幹は常に、

構造
×
筋活動
×
神経制御

の統合によって成り立っています。

ブログ著者

  • 認定理学療法士認定証

脳卒中リハビリテーションセンター

山本 義隆

理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳卒中リハビリテーションセンターの山本です。
「もっと動けるようになりたい」「出来るようになりたい」そんなお困りや不安を感じられている方の手助けができるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリテーションを行っております。
患者さま一人ひとりに合わせた最適なリハビリを提供し、「やってよかった」と感じていただけるよう取り組んでまいります。リハビリテーションをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

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