スタッフブログ
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- 2026.02.27
【筋系】なぜ体幹筋は“入らない”のか?
前回、体幹は構造的に不安定であり、
「制御によって安定が作られている」と整理しました。
では、その安定を実際に生み出しているのは何でしょうか。
それが筋系です。
体幹筋の役割は「動かす」ことではない
体幹筋というと、
腹筋や背筋を“鍛える”イメージが強いかもしれません。
しかし臨床で重要なのは、
筋力の強さそのものではありません。
重要なのは、
・適切なタイミング
・適切な出力
・適切な持続
です。
特に深層筋である
- 腹横筋
- 多裂筋
は、四肢運動に先行して活動すると言われています。
つまり、手足が動く前に、
体幹はすでに準備しているのです。
片麻痺で起こっていること
脳卒中後、体幹筋は単純に「弱くなる」のでしょうか。
実際には、
・活動開始が遅れる
・左右差が生じる
・持続的収縮が困難になる
といった問題が起こります。
これは筋力低下というより、
タイミングと協調性の問題です。
深層筋が働く前に四肢が動けば、
姿勢は崩れます。
結果として、
「体幹が弱い」
と表現される現象が起きているのです。
表層筋による代償
深層筋の活動が不十分な場合、
身体はどうするでしょうか。
代わりに働くのは、表層筋です。
腹直筋や脊柱起立筋などの大きな筋群が過活動となり、
剛性で安定を作ろうとします。
しかしこれは、
・過緊張
・疲労しやすさ
・動きの硬さ
につながります。
安定はしているようで、
実は“固めている”だけなのです。
重要なのは「筋力」ではなく「機能」
体幹筋の問題は、
強いか弱いかではなく、
働けるかどうか。
そして、
適切な順序で
適切な量で
協調して働けるかどうか。
体幹の安定は、
筋力トレーニングだけでは再構築できません。
そこには必ず、
神経系の関与があります。
ブログ著者

認定理学療法士認定証
脳卒中リハビリテーションセンター
山本 義隆
理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳卒中リハビリテーションセンターの山本です。
「もっと動けるようになりたい」「出来るようになりたい」そんなお困りや不安を感じられている方の手助けができるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリテーションを行っております。
患者さま一人ひとりに合わせた最適なリハビリを提供し、「やってよかった」と感じていただけるよう取り組んでまいります。リハビリテーションをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
