スタッフブログ
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- 2026.08.27
「手足が硬くて動かしにくい…」痙縮って何?理学療法士が徹底解説
こんにちは!
脳卒中リハビリテーションセンターの理学療法士の山本です。
脳卒中の後、こんなお悩みはありませんか?
「手を開こうとしても、指がなかなか開かない」
「歩くとき、足首が硬くてつま先が下がってしまう」
「腕を伸ばしたいのに、肘が曲がってしまう」
「リハビリをしているときは動くのに、力が入ると手足がギュッと硬くなる」
このような症状の原因の一つに、
「痙縮(けいしゅく)」があります。
今回は、この「痙縮」について、できるだけ難しい言葉を使わずに説明していきます。
そもそも「痙縮」って何?
簡単にいうと、「筋肉が自分の意思とは関係なく、必要以上に緊張しやすくなる状態」のことです。
例えば、肘を伸ばしたいのに、肘が曲がってしまう。
指を開きたいのに、指が握り込んでしまう。
足首を上げたいのに、つま先が下を向いてしまう。
このように、「動かしたい方向とは反対に、筋肉が勝手に力を入れてしまうように感じる」ことがあります。
もちろん、すべての「手足の硬さ」が痙縮というわけではありません。
筋肉や関節そのものが硬くなっている場合もあります。
そのため、リハビリでは「なぜ動かしにくいのか?」を確認することが大切です。
身近な例で考えてみましょう
痙縮をイメージするために、少し身近な例を考えてみます。
例えば、「急に冷たい水に入ったとき」を想像してください。
「冷たい!」と思った瞬間、身体にギュッと力が入った経験はありませんか?肩をすくめたり、身体を縮めたりしますよね。
これは、身体を守ろうとする反応の一つです。
痙縮はこれと全く同じではありませんが、
「身体を動かそうとしたときに、筋肉が必要以上に緊張してしまう」
という感覚をイメージするには分かりやすいかもしれません。
もう一つ例えるなら、自転車のブレーキです。
自転車を進ませるにはペダルをこぐ必要があります。
でも、ブレーキがかかったままだと、ペダルを一生懸命こいでもスムーズに進みません。
身体の動きも同じです。
筋肉を「動かす力」だけではなく、「必要以上に力が入らないように調整する仕組み」も大切です。
脳卒中によってこの調整がうまくいかなくなると、筋肉の緊張が高まり、手足が動かしにくくなることがあります。
「力が入っている=筋力が強い」ではありません
ここは、とても大切なポイントです。「足が硬いから、筋力が強くなったのかな?」と思われる方もいます。
しかし、筋肉が硬いことと、筋力が強いことは別の話です。
例えば、足首が硬くてつま先が下を向いている場合。
「足首を上げたい」と思っても、ふくらはぎなどの筋肉の緊張が高く、うまく動かせないことがあります。
つまり、「力が入りすぎているから、思ったように動かせない」ということもあるのです。
痙縮があると、どんなことで困る?
痙縮があることで、日常生活にもさまざまな影響が出ることがあります。
例えば手では、
・指が握り込んで開きにくい
・爪を切りにくい
・手を洗いにくい
・服を着るときに袖を通しにくい
・物をつかんだ後、手を開きにくい
など。
足では、
・つま先が下がって歩きにくい
・足の裏をつきにくい
・靴を履きにくい
・歩くときに足が引っかかる
・膝が伸びすぎたり、曲がりにくくなったりする
といったことがあります。
「硬いから、とにかく伸ばす」ではありません
手足が硬くなると、「ストレッチをすればいいのかな?」と考える方も多いと思います。
もちろん、ストレッチはとても重要で基本的なケアの方法です。
しかし、痙縮の場合は、「硬いところを伸ばせば、それで終わり」とは限りません。
なぜ筋肉の緊張が高くなっているのか。その緊張によって、歩行や手の動作にどのような影響が出ているのか。
関節自体が硬くなっていないか。筋肉の短縮が起きていないか。などを確認する必要があります。
場合によっては、装具や運動療法、薬物療法、ボツリヌス療法など、さまざまな方法を組み合わせて対応することもあります。
「硬い=悪い」ではありません
最後に、もう一つ知っておいてほしいことがあります。
痙縮があるからといって、必ずしも悪いことばかりではありません。
例えば、足にある程度の緊張があることで、立ったり歩いたりするときに身体を支える助けになっている場合もあります。
そのため、「痙縮をゼロにする」ことだけを目標にするのではなく、
「その人にとって、必要な動きがしやすくなるにはどうすればいいか」を考えることが大切です。
ブログ著者

認定理学療法士認定証
脳卒中リハビリテーションセンター
山本 義隆
理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳卒中リハビリテーションセンターの山本です。
「もっと動けるようになりたい」「出来るようになりたい」そんなお困りや不安を感じられている方の手助けができるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリテーションを行っております。
患者さま一人ひとりに合わせた最適なリハビリを提供し、「やってよかった」と感じていただけるよう取り組んでまいります。リハビリテーションをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
