ふくとみクリニック開院
開院当初は美容外科クリニックとして、皮膚と乳房に関する美容再生医療を行っていました。
脳卒中再生医療を開始し、
3つの大きな壁を乗り越えて
普及に尽力した13年の軌跡
2012年、脳卒中再生医療という概念を日本で初めて打ち出して治療を開始しましたが、治療を続けるには、3つの大きな壁を乗り越えなければなりませんでした。
当センターの脳卒中再生医療は、骨髄幹細胞を使って、脳卒中で傷んだ神経や結果を修復・再生させ、改善を促す治療です。
この治療には、多くの数の骨髄幹細胞が必要です。しかし、骨髄の中の細胞1万~10万個に1個しかないと言われており、採取すら難しいものです。かなり苦労しましたが、最終的には、骨髄幹細胞を培養できたことを関西医科大学で証明できました。
脳卒中再生医療を始めた矢先、2013年3月に院長が脳梗塞で倒れました。集中治療室に運ばれ、一時は深刻な病状でした。幸い一命を取りとめ、2カ月後に退院しましたが、後遺症のためクリニックは閉院。
院長自ら骨髄幹細胞を培養して投与し、独自のリハビリを行うと、退院から1カ月後に現場復帰を果たすことができました。
この出来事から脳卒中再生医療の重要性を痛感。紹介のみに限定していた脳卒中再生医療に本格的に取り組むことを決心しました。
2013年、再生医療等安全性確保法(再生医療等の安全性の確保等に関する法律)制定により、脳卒中再生医療の継続には、特定認定再生医療等委員会の審査を受け、厚生労働省に届け出なければならなくなりました。当時、大阪大学等の委員会は外部の審査を受け付けておらず、脳卒中再生医療を続けるには、委員会の設置が不可欠でした。
特定認定再生医療等委員会は厚生労働省の認定を受けて設置しますが、委員の構成要件は厳しく、委員会は大学病院レベルの医療機関ばかり。民間では無理だとあきらめかけました。
しかし、多くの患者さまからの脳卒中再生医療の継続を求める声に励まされ、委員会設置を目指し、2014年に医療法人大雅会を設立。信頼できる医師や有資格者の方々に委員になってもらえるよう対話を重ね、厚生労働省とも幾度もやり取りを行いました。
2016年3月、厚生労働大臣により医療法人大雅会特定認定再生医療等委員会(認定番号:NA8150032)が認定され、民間クリニック規模としては初めての特定認定再生医療委員会の設置となりました。
2009年
ふくとみクリニック開院
開院当初は美容外科クリニックとして、皮膚と乳房に関する美容再生医療を行っていました。
2012年
脳卒中再生医療を開始
知人が脳卒中で倒れたことをきっかけに、脳卒中再生医療を開始。脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に対応する脳卒中再生医療という概念を日本で初めて打ち出しました。
2013年
院長、脳梗塞で倒れる
3月に脳梗塞で倒れて入院。2カ月後に退院した後、院長自ら脳卒中再生医療の治療を行い、退院から1カ月後に仕事への復帰を果たしました。
2014年
委員会設置に向けて、医療法人大雅会設立
2013年、再生医療等安全性確保法の制定(2014年施行)により、脳卒中再生医療を継続するために、特定認定再生医療等委員会の設置に向けて、2014年、医療法人大雅会を立ち上げました。
2016年
医療法人大雅会特定認定再生医療等委員会、認定
3月、厚生労働大臣より、医療法人大雅会特定認定再生医療等委員会が認定(認定番号NA8150032)。
5月、厚生労働省より脳卒中再生医療に再生医療等提供計画番号PB5160002が受理され、脳卒中再生医療の承認を得ました。
2020年
2025年
大阪医療大学(仮称・設置認可申請中)構内に移転。
脳卒中再生医療センター設立
細胞培養室やリハビリテーション室など、設備がさらに充実。スタッフも増え、より多くの患者さまの受け入れが可能となりました。