2014.06.10
ふくとみクリニック院長の福富です。
今日は、ふくとみクリニックでなぜ脳卒中再生医療を行いだしたのかについてお話ししたいと思います。
実は、この理由については脳卒中再生医療科のホームページで書いていますが、「どこに書いてあるのか分かり辛い」というご指摘をいただいたので、動画でお話ししていきたいと思います。
まず、僕は医師になって、救急、小児外科、美容外科の治療を順次行ってきました。
そして、「美容外科は診療外科である」「手術を行って患者さんが少しでも前向きに人生を進んで行っていただきたい」という治療を実行するためにふくとみクリニックを2009年3月に開業しました。
開業して、患者様の要望にお応えするために、「再生医療」を治療として行うようになりました。
当時はこの「再生医療」は主に皮膚、バストに関して治療を行っていました。
この結果、よい治療結果が出て患者様に大変喜んでいただきました。
そしてこの技術をより確実にするために、2012年にふくとみクリニック内に細胞を培養する部屋、つまり細胞培養室(CPC)という施設を作りました。
このようにふくとみクリニックで再生医療を順次行っていたのですが、その最中、知り合いの若いドクターが脳卒中で倒れたのです。
このドクターは手術等の治療により一命を取り留められて、僕もホッと一安心したのを覚えています。
そして、このドクターは、ふくとみクリニックに細胞培養室があり、再生医療を行っているのをご存知でした。
その当時、この「脳卒中再生医療」というのは札幌医大でまだ数例しか行っていない様な治療方法でした。
しかし、この「脳卒中再生医療」をどうしても行ってほしいということで、ドクター本人と親御さんとともにふくとみクリニックに相談に来られました。
このような治療を行ってほしいという要望を受けた時に、僕は真剣に考えました。
「美容外科であるふくとみクリニックで、このような脳卒中再生医療を行ってもよいものだろうか・・・?」
そこで僕が考えたのは、僕が医師になった理由や医療に対する考え方だったのです。
僕が医師を目指した理由があります。
実は僕の父親は、僕が中学2年生の時に脳卒中で倒れ、高校2年生の時に亡くなりました。
この時に脳外科や脳神経内科の先生に大変お世話になりました。
お世話になった先生方を見ていて、この先生方のように患者様を前向きに明るく人生を送っていただけるお手伝いができる医師になりたいと思い医師になったのです。
この考え方は医者になった当時から今も変わっていません。
このような思いを突き通して考えれば、脳卒中で倒れられたこの先生に人生を前向きに送っていただき、少しでも笑顔になれるお手伝いができるのであれば、脳卒中再生医療をふくとみクリニックで行ってもいいのではないかと考え始めたのです。
そして、この治療を行うようになった決定的な理由があります。
それは僕の「医師」そして「人」としての考え方によるものなのですが、少し長くなってしまったので次回にお話しさせていただきます。