再生医療のリハビリ
再生医療リハビリの概要
再生医療とリハビリを並行することで、
より安定して症状改善することが可能になります。
脳卒中再生医療は、神経・血管を修復・再生する自分自身の骨髄幹細胞を増やして体内に戻す治療で、この治療にはリハビリが不可欠です。再生医療とリハビリの両輪で、安定して症状改善へ前進することが可能になります。
脳卒中再生医療ではリハビリを重視しているため、院長自らリハビリの個別指導を行います。
再生医療リハビリの流れ
再生医療のリハビリの特徴
院長によるリハビリ個別指導
ラグビーの経験や脳梗塞を患った体験、患者さまへの治療など、これまで積み重ねてきた経験に基づき、一人一人に合わせたリハビリメニューを考え、院長独自のリハビリの個別指導を行っています。
リハビリの個別指導は計6回
治療と検診の約16カ月の間で、計6回、一回につき約1時間のリハビリ個別指導を受けることができます。患者さまの状態に合わせたリハビリの内容を考えるため、指導内容は一人一人異なります。
自宅で行えるリハビリメニュー
リハビリ専門施設のリハビリが基本編と考えるなら、院長が個別指導するリハビリは応用編。基本編を補う内容で、自宅で行うことができます。専門施設のリハビリを続けながら、院長が指導したメニューを行うことで効果が高まります。
快適なリハビリテーション室
明るく広々とした空間の中で、気持ちよくリハビリ指導を受けることができます。
再生医療のリハビリの事例
患者さまによってリハビリの内容が異なり、一概に説明できませんので、参考としてリハビリの事例を紹介します。
車椅子から杖歩行ができるまで改善脳出血 50代 女性
- 最初の状態
- 車椅子で来院され、自宅内では4点杖で歩行されていました。障害のない側(健側)で立ち上がり、立位は障害のある側(患側)の踵が浮いた状態でした。
- 1回目のリハビリ指導
- 両足にしっかりと体重を乗せて真っ直ぐ立っていることを認識することと、両足にしっかり体重をかけた状態で立ち上がることをアドバイスし、体重のかけ方の指導を行いました。さらに真っ直ぐ立った状態で体の動かす方法も指導。
- 2回目のリハビリ指導
- 患側の足を前に出して、患側に体重をのせる訓練を追加しました。装具の見直しも行いました。
- 3回目のリハビリ指導
- 杖歩行で来院されました。内反(足の裏が内側を向いてしまう状態)の改善指導。真っ直ぐに立つ(患側を使う)ことを引き続き指導しました。
- 治療開始1年半後の指導
- 視線が前に向くようになり、猫背が改善し、姿勢が真っ直ぐに変わってきています。患側の足が前に出せる訓練を指導しました。現在、杖無し歩行を目標にリハビリ中です。
音楽ライブで長時間、立ち見する目標を達成脳出血 50代 女性
- 最初の状態
- 普段は車椅子で、装具をつければ4点杖での歩行が可能でした。自宅で5分間立つ訓練をされていました。
- 1回目のリハビリ指導
-
左右に体重移動する訓練を行い、慣れれば、膝を曲げた状態で左右に体重移動する訓練を行いました。疲れやすく、休みながらの訓練となりました。
装具の装着で関節が硬くなっており、膝関節を屈伸すると音が鳴るほど初動が硬く、足首を曲げる動作にも硬さが出ていました。「装具を外すのは怖い」ということでしたが、今が頑張り時と勇気づけ、少しずつ装具を外す訓練を行うよう指導しました。
- 3回目のリハビリ指導
- 障害のある側(患側)に体重をのせても、ふらつかず安定していますが、しっかりのせることができないため、引き続き同じ訓練をしました。別の装具を提案しました。
- 約5ヵ月後
- 音楽ライブで終始立って手を振って楽しむという目標を達成できました。その1カ月後、5mほど歩く訓練を行っています。
頭の上まで腕を上げられるように脳出血 50代 男性
- 最初の状態
- 肩が上がらず、亜脱臼気味で支えが必要でした。鉛筆で文字を書くこともできませんでした。
- 1回目のリハビリ指導
- 肩の動き意識して、鏡を見ながら動かすことを指導しました。
- 3回目のリハビリ指導
- 肩回しがスムーズにできるようになったため、肩甲骨を動かすことを意識して行うようにアドバイス。手指を動かしやすくなっており、ボール投げ(アンダースロー)を追加で指導しました。
- 現在の状態
- 頭の上まで腕を上げることができ、親指でファスナー等を押さえる、鉛筆を正しく持って字を書くという動作ができるようになりました。