研究結果
間葉系幹細胞である証明
当院で培養してできた細胞が、明らかに間葉系幹細胞であることを証明する為に検査を行いました。
細胞は顕微鏡で見た形だけでは、その細胞が何の細胞であるかどうかわかりません。
その細胞が何であるのかを知るには、細胞の表面に「しるし」があるかないかを検査して特定します。
この「しるし」というのが、表面マーカーといい、約350種類あります。
表面マーカーは、CD○○と番号が振られているのですが、ひとつだけあったからといってその細胞が特定されるわけではありません。
各々の細胞には、存在しない表面マーカーと存在する表面マーカーが定義されています。
その定義されている表面マーカーを調べることにより、細胞が何であるかがわかるようになります。
この度、ふくとみクリニックでは培養した間葉系幹細胞のCD値を関西医科大学で測定しました。
結果、以下の表にあるように数値が測定され、ふくとみクリニックで培養している細胞は間違いなく間葉系幹細胞だと証明することができました。
40倍に拡大した間葉系幹細胞
- 培養を行った間葉系幹細胞の各CD値
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間葉系幹細胞(MSC)の定義
存在する表面マーカー(Positive marker)
CD105、CD73、CD90
存在しない表面マーカー(Negative marker)
CD45、CD34、CD14、CD19