皆さんこんにちは!
脳卒中再生医療センター培養士の萩原です(*’▽’)
日本の再生医療、そして脳神経領域の治療において、歴史的大きな一歩となるニュースが飛び込んできました!
2026年6月10日、サンバイオ社が外傷性脳損傷を対象とした再生医療製品「アクーゴ®脳内移植用注」の患者様への投与を、今秋にも開始すると発表しました。
今回は保険適用となってから初めての医療現場での使用となる見込みで、日本の脳再生医療が「研究・治験」のフェーズから、いよいよ「一般の医療」として本格始動することを意味しています!
サンバイオ社「アクーゴ」とは?
今回発表された「アクーゴ」は、他人の骨髄液から採取した間葉系幹細胞を加工・培養した細胞薬です。
頭部外傷などによって傷つき、慢性的な運動麻痺が残ってしまった患者様の脳内に直接移植することで、傷ついた神経細胞の修復や再生を促す効果が期待されています。
これまで「一度傷ついた脳の神経は元に戻らない」というのが医療界の常識でしたが、この製品はその常識を覆し、失われた機能を回復させる可能性を秘めた条件および期限付きの承認薬です。
脳卒中再生医療への期待
ここで、当センターのブログを読まれている皆様が最も気になるのは、「脳梗塞や脳出血の後遺症にも使えるのか?」という点だと思います。
結論から言うと、今回発表されたアクーゴの現在の公的保険の対象は「外傷性脳損傷(頭部の怪我など)」に限定されています。
そのため、現時点で脳卒中の後遺症に対して保険診療としてアクーゴを使用することはできません。
しかし、これは決して無関係なニュースではありません。
なぜなら、「損傷した脳神経を細胞移植によって修復する」というメカニズム自体は、外傷性脳損傷も脳卒中も非常に共通点が多いからです。
今回の外傷性脳損傷での実用化とデータ蓄積は、将来的に脳梗塞や脳出血の後遺症に対する治療へ道を切り開く、極めて重要な中間地点なのです。
当センターの役割
公的保険診療での脳再生医療がスタートすることは素晴らしいニュースですが、対象疾患の制限や条件・期限付き承認であるため、全ての患者様がすぐに受けられるわけではありません。
当院では、脳卒中の後遺症に悩む患者様に対し、自身の骨髄由来幹細胞を用いた点滴治療による再生医療を自由診療にて提供しています。
「保険適用になるまで何年も待てない」「少しでも早くリハビリと組み合わせて麻痺の改善を目指したい」という患者様の受け皿として、私たちは今できる最善の再生医療を届けてまいります。
医療の進歩は、私たちが想像する以上のスピードで進んでいます。今回のニュースは脳の病気や怪我の後遺症で悩む患者様とそのご家族にとって大きな希望の光となるはずです。
当センターも常に最新の知見を取り入れながら、患者様一人ひとりの「あきらめない気持ち」に寄り添ってまいります。
脳卒中の後遺症や、現在の再生医療について詳しく知りたい方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください!

