
脳卒中(脳梗塞・脳出血)の後遺症に対する再生医療。
2012年から、脳卒中だけを診てきました。
初めての方へ私自身が脳卒中になり、この脳卒中再生医療を受けた一人です。
脳卒中の患者様にとって最大のつらさは、
今まで当たり前だったことが、突然できなくなる状況の変化ではないでしょうか。
私自身が脳梗塞を患ったからこそ、脳卒中再生医療の意味をよく理解し、実感しています。
日本全国からご来院頂いております。
脳卒中の再生医療を行っている施設は、全国でもごく限られています。そのため、遠方からお越しになる患者様が少なくありません。
移動が困難な患者様や、ご遠方の方から「電話やオンラインでの相談はできないか」というお声を多数いただいており、オンライン相談を導入しています。

はじめに
脳卒中再生医療とは、どんな治療なのか
ご自身の骨髄から細胞を取り出し、増やして、体に戻す治療です。
骨髄の中にある「幹細胞」には、傷ついた血管や神経を修復する働きがあります。
この働きを利用して、脳卒中で傷んだ神経や血管の修復をめざします。
できること
全く動かなかった手で、ものをつかめるようになる。歩けなかったけれど、杖をついて短い距離を歩けるようになる。改善が難しいと言われた症状を、前に進める可能性があります。
できないこと先に、正直に
お伝えします
失われた機能を完全に元通りに戻すことは、現在の医療ではできません。
そのうえで、お一人おひとりが目指すところに近づけるよう、サポートいたします。
※すべての方に同じ効果が得られる治療ではありません。効果が見込めるか、治療が適切かを判断するため、事前に専門医による診察・カウンセリングを行います。
体への負担と、安全性について
ご自身の細胞を使うため、不適合や拒絶反応の心配がありません。
培養にはご自身の血液からつくった血清を使うため、アレルギー等の心配もほとんどありません。
骨髄を採取するとき
局所麻酔で痛みをなくしたうえで、腰の骨(腸骨)から骨髄液を採取します。全身麻酔のような体への負担はありません。・入院は不要です・採取部位に数日間の違和感はありますが、強い痛みはありません・当日の入浴はお控えいただきます

細胞を投与するとき
点滴で投与します。1回にかかる時間は約30〜60分です。・まれに微熱や、投与部位のかゆみ、発赤が出ることがあります・幹細胞が塊のまま入ることのないよう、生理食塩水に溶かした状態で、フィルター付きの点滴によりゆっくりと注入します・熱感の原因となる不純物は、幹細胞の洗浄によって取り除いています

培養室の安全管理について
培養室は常に無菌状態のクリーンルームです。作業エリアは定期的な清掃・消毒に加え、細菌および微粒子の検査を行っています。室内やキャビネット内の微粒子、インキュベーターの温度・CO2濃度、冷蔵庫の温度などは常時モニタリングされており、異常が発生した場合は即時に管理者へ通報されるシステムを導入しています。

ご自身の症状で治療が適切か、
まずは院長にご相談ください
なぜ
すべてが、この場所で完結する理由
脳卒中だけを14年診てきたからこそ、
脳卒中のための設備と体制が整っています。
ここから、その一つひとつの理由をご説明します。
すべてが、
この場所で完結します
脳卒中再生医療センター
全て同じ施設(建物)で
治療からリハビリまで
オールインワン体制
採取「処置室」骨髄液を採取

培養「細胞培養室(CPC)」採取室のすぐ隣

投与「点滴室」1回30〜60分

リハビリ「リハビリ室」脳卒中専門の理学療法士

なぜ、細胞を育てる設備が院内にあるのか
骨髄を採取した瞬間から、治療は始まっています。
当センターでは、骨髄を採取してから1〜2分後には、細胞の培養を開始できます。採取する部屋のすぐ隣に、培養室があるからです。
骨髄採取から培養まで:院内培養と外部委託の比較
重要視すべきポイント
1時間
体の外に出た骨髄液は、時間が経つと固まることがあります。固まると幹細胞が閉じ込められ、取り出せる数が減ってしまいます。
2移動
外部に委託する場合、車などで運ぶ必要があります。移動には温度の変化と振動がついてまわります。いちばん安全な運び方は、運ばないことです。
3清潔
院外へ運べば、保管・受け渡し・開梱といった工程が増えます。工程が増えるほど、管理すべき点も増えます。
4情報
採取した医師と、細胞を扱う培養士が同じ場所にいます。採取時の状況も培養中の経過も、その場で確認できます。
当センター
外部の施設に委託する場合
培養室の価値は、設備だけでは決まりません
同じ骨髄を使っても、施設や培養方法によって、得られる細胞の性質には違いが生じ得ることが研究で示されています。手順を守る人、細胞の状態を確認し続ける人、記録を残して改善につなげる人。培養室は「部屋」ではなく、人と手順によって支えられる仕組みです。

なぜ、一度凍結してから投与するのか
培養した細胞を、すぐには投与しません。
培養が終わった細胞は、まず凍結して保存します。そのうえで安全性の検査を行い、結果に問題がないことを確認してから、解凍して投与します。
検査の結果が出るまでには、日数が必要です。凍結せずに投与する場合、その結果を待つことができません。
安全性や品質の確認をした上で患者さまに投与します。
どんな検査をしているのか
培養した細胞には、無菌検査・エンドトキシン検査・マイコプラズマ検査を行っています。
これらの検査は、外部の専門機関に委託しています。自分たちの基準だけで完結させず、第三者の目を通すためです。

凍結による細胞への影響について
凍結・解凍を経た細胞の生存率は85%以上※であり、治療に用いるうえで問題のない水準を確認しています。
※投与直前に計測した生存率です。

入口(採取したあと)
運ばず、1〜2分で培養を始める
細胞を守るために急ぐ
「急ぐべきところは急ぎ」
「待つべきところは待つ」
その両方を自分たちの手で行えることが、
院内に培養室がある意味です。
出口(投与する前)
一度凍結し、検査結果を確認してから投与する
患者様を守るために待つ
なぜ、リハビリ施設が同じ場所にあるのか
細胞は、動かすことで働きます。
再生医療によって脳の神経回路に「変化するきっかけ」が生まれた直後こそ、リハビリの黄金期です。投与とリハビリを同時に行うことで、新しくつくられたネットワークを「正しい体の動き」として脳に学習させ、回復の質を高めます。
投与とリハビリの時期を合わせられるのは、同じ場所にあるからです。医師・看護師・理学療法士が常に情報を共有しているため、その日の体調や投与の状況に合わせたリハビリを、安全に行えます。
リハビリの個別指導は、院長が直接行います
再生医療の一環として行う計6回のリハビリ個別指導は、院長が直接担当します。
お一人ずつに合わせたメニューを組み立てます。
あわせて、併設の脳卒中リハビリテーションセンターには、脳卒中認定理学療法士が常駐しています。

なぜ、一人ひとり違う治療なのか
脳卒中は、お一人おひとり違います。
損傷した部位も、残った後遺症も、これまでの経過も、目指したい生活も、すべて異なります。同じ治療を当てはめても、意味がありません。
だからこそ、治療の前に院長が1〜2時間かけて直接お話を伺います。症状の聞き取りと評価、患者様とご家族の考え方、治療の目的。当センターでは、このカウンセリングを治療と同じくらい大切に考えています。
医師・看護師・理学療法士がチームで情報を共有し、その方に合わせた治療とリハビリを組み立てます。

なぜ、骨髄由来の幹細胞なのか
神経を修復する力の強さを考えて、骨髄を選んでいます。
骨髄の中には「間葉系幹細胞」という細胞があります。この細胞には、新たな毛細血管をつくって血流を改善する働きと、傷ついた脳神経細胞の活性化・再生を促す働きがあります。
骨髄からの採取と培養には高度な技術が必要で、扱える施設は限られています。それでも当センターが骨髄由来にこだわっているのは、患者様により高い改善効果を安全にお届けするためです。

なぜ、治療のあとも1年間、リハビリを続けるのか
骨髄幹細胞投与に必要な通院は5回。
そのあとの1年間は、リハビリ指導を行い、回復まで寄り添い伴走します。
再生医療において幹細胞投与は“回復の土台をつくるスタートライン”です。骨髄幹細胞が傷ついた脳に働きかけ、新しく作られた神経のネットワークを「実際に動かせる回路」へと育て上げるには、継続的なリハビリが欠かせません。
投与後1年間のフォローアップ期間(検診・リハビリ指導)は、患者様お一人おひとりの回復の波に寄り添い、諦めずに可能性を伸ばし続けるための大切な時間です。
細胞は「きっかけ」をつくる。定着させるのは、リハビリ
骨髄幹細胞が脳に新しい回復の「きっかけ」をつくり、その可能性を実際の身体の動きとして「定着」させるのがリハビリです。「再生医療×リハビリ」の両輪が揃って初めて、安定して症状改善へ前進することが可能になります。

5回の治療 ── 急ぐことができない時間と、3回に分ける理由
急ぐことができない
時間があります
採血から骨髄採取までに2週間、骨髄の採取から1回目の投与までに6週間。この間、細胞を必要な数まで培養し、安全性の検査を行っています。
生きた細胞を扱うため、この期間を短縮することはできません。
3週間おきに、
3回に分けて投与します
投与のたびに、院長が直接リハビリの個別指導を行います。1回目・2回目・3回目で、指導する内容は変わります。
同じことを3回繰り返すのではなく、その時点の回復の状態に合わせて組み替えていきます。
その後の1年間 ── 効果の現れ方に、個人差があるから
治療後1週間で変化が出る方もいれば、1年ほどかけて徐々に効果が出てくる方もいます。個人差があるため、一概には言えません。期間を短く区切ってしまうと、ゆっくり変化が現れる方を、途中で手放すことになります。1年間をかけて経過を見ることで、どのような現れ方をする方も、変化を捉えることができます。

検診3回は「確認」ではなく「組み替え」のためにあります
検診では、問診に加えて機能障害の程度や日常生活の動作を評価する検査(SIASテスト・QOLテスト)を行います。ただし、検診の目的は状態を記録することではありません。前回の検診と個別指導のあと、ご自宅でリハビリを続けていただいた結果、体にどのような変化が表れているか。そこを確認したうえで、今後のリハビリ方針を調整し、次の指導を行います。
3ヶ月、3ヶ月、6ヶ月という間隔は、ご自宅でのリハビリの成果を見守り、そのうえで改善を重ねていくために必要な時間です。

治療そのものは、5回の通院で完了します
幹細胞治療にご来院いただくのは、採血・骨髄採取・幹細胞の投与3回の、計5回です。(初診は除く。)それ以外の期間は、院長が指導した内容を、ご自宅で続けていただきます。
そのあとの1年間は、3回の検診で回復の経過を確認し、リハビリの内容を組み替えていきます。治療を終えたあとも、1年間フォローアップいたします。
来院の内訳
【初診】
診察・カウンセリング…1回
【治療】
採血(血液検査・血清用採血)…1回
骨髄採取…1回
幹細胞の投与…3回
【フォローアップ】
検診…3回計 9回
効果はいつ頃から出るのですか?
治療開始は、早いほど良い結果が出ています。
治療後1週間で変化が出る方もいれば、1年ほどかけて徐々に効果が出てくる方もいます。個人差があるため一概には言えませんが、これまでの症例から、治療開始から約1年間はリハビリを続けていただくことをおすすめしています。
また、治療を始めるのが早いほど良い結果が出ていますので、迷われている方は、できる限り早めにご相談ください。今すぐ始められない場合でも、どんな可能性があるのかを一緒に確認します。

ご自身の症状で治療が適切か、
まずは院長にご相談ください
知る
費用について
追加費用は
いただきません
※脳卒中再生医療の金額に、5回の治療とその後1年間のフォローアップ、リハビリ個別指導6回まで、すべて含まれています。
なぜ、保険が使えないのか
再生医療は新しい治療法として研究が進められていますが、保険治療としてはまだ国に認められていません。
保険が使えないからといって、治療そのものが危険であるとか、認められていないというわけではありません。
体外受精などの不妊治療、歯科のインプラント治療なども、日本では同じく自由診療です。
※高額療養費制度、医療保険、高度先進医療保険は対象外です。ただし医療費控除の対象にはなります
(支払った費用の一部が還付される場合があります。最大200万円)
ご自身の症状で治療が適切か、
まずは院長にご相談ください
よくいただくご質問
まずは、話を聞くところから院長が約1〜2時間程度、診察及びカウンセリングを行います。
患者様の状態を十分に把握したうえで、脳卒中再生医療を行う目的・安全性・リスク、そして効果について丁寧にご説明します。
治療後の生活の進め方、治療のメリットとデメリットについても、ご納得いくまでお話しします。
治療は、患者様と医師の双方が納得して行うものです。当センターでは、このカウンセリングを治療と同じくらい大切に考えています。


一人ひとりの考え方や
生き方が違うように、
再生医療の治療も
一人ひとり違います。
不安という大きな暗闇から、
小さな光を一緒に見つけましょう。
正直に、お伝えしたいこと年齢や、発症からの期間について
年齢制限は設けていません。慢性期だからといって効果が出ないということもありません。発症から10年以上経過していても、治療は可能です。
ただし、できるだけ早期の治療をおすすめしています。
脳卒中再生医療は「諦めない人」ほど効果が高い
脳卒中再生医療に一番必要と言える要素が、「ご本人とご家族が諦めていない」ということです。
ご本人とご家族が一丸となって前に進んでいこうとしている患者様は、効果が期待できますし、実際に効果も表れています。
反対に、リハビリが不可能な患者様や、リハビリを行う意思がない患者様にとっては、再生医療は必ずしも最適な治療法にはなりません。
治療の前に、必ずお伝えしていることがあります。
それは、必ずご自身の目標を決めていただくということです。
「治療のための治療」ではなく、その先の未来を描くこと。
「治りたい」という思いの先の「こうしたい」という思いを具体的にし、
治療だけで人生を終わってはいけないということを、お伝えしています。
「まだ相談というほどでは…」という方へ
治療の内容や費用をまとめた資料を、ご希望の方に郵送しております。
お電話またはご相談フォームから「資料希望」とお伝えください。
資料をご請求いただいた方に、こちらから治療をおすすめするご連絡をすることはありません。
